TOP > 離婚の傾向
離婚の件数は年々増えている。そう感じている方も多いかと思います。
実際、日本人の1年間の離婚件数を時間で割ると、約2秒に1組が離婚をしている状況にあります。1970年代くらいから伸び始めた離婚率ですが、80年代半ばに一度落ち着き、1990年頃より増加に転じ、2004年をピークに2010年現在では少し落ち着いている状況です。
とはいえ、2010年については推計になりますが、25万1千組もの夫婦が離婚をしている状況です。増加の始まった1970年以前と比較し、約3倍の件数であることは間違いありません。
【厚生労働省 平成22年(2010)人口動態統計の年間推計】
下のグラフは婚姻期間別に取った離婚数です。
婚姻から5年未満の離婚件数も伸びていますが、伸び率という意味では25年以上の婚姻期間があるにも関わらず離婚をしている件数がとても伸びています。
流行語にもなったように「熟年離婚」が増えているという現れでしょう。
【厚生労働省 統計情報部「平成21年人口動態統計」】
※1 昭和25~45年の同居期間20~25年は、20年以上の数値である。
離婚の動機として最も多いのが「性格の不一致」です。女性側の離婚の動機で次いでいるのが「不倫」「DV」「生活費を渡さない」となっているようです。
また、離婚後の悩みの統計データでは、男女ともに「子どものこと」の割合が高くなっており、男性では「家事」「再婚」、女性では「経済的なこと」「就職」の割合が高くなっているようです。
熟年層の離婚が増えていることで、熟年夫婦の役割分担が広く行われている事から、男性では家事、女性では仕事に関することや経済的なことが不安要素となっているようです。